北欧旅行 基本情報3 お金にまつわる話(通貨編)
旅行中のお金の管理が心配のタネなのは筆者だけではないはず。
北欧旅行中のお金に関すること、考えてみました。
デンマークのコインはハートつき。
- EU加盟国=ユーロが使えるわけではない
- 各国の通貨の種類
- 現金?クレジットカード?
- 日本で予め設定した口座から現地通貨で引き出す
- クレジットカードで海外キャッシング(借り入れ)をする
- 結論:クレジットカードの決済機能と海外キャッシング機能をうまく使いこなすのが安全かつ便利!
EU加盟国=ユーロが使えるわけではない
EU加盟国のデンマーク、スウェーデンですがユーロの導入は行っていません。北欧諸国の中でユーロを導入しているのはフィンランドとバルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)くらい。
ユーロを導入していない国の場合には当然ながら各国独自の通貨で決済をすることになります。
各国の通貨の種類
フィンランド*:ユーロ(€)
エストニア*:ユーロ(€)
*EU加盟国
例えば上述の5カ国を周遊する場合、4種類の通貨を使用することに。
仕方ないことですがこれは面倒臭い!でもやっぱり仕方ないので北欧旅行中の決済方法について考えておきましょう。
現金?クレジットカード?
旅行中に多額の現金を持ち歩くのは危険なので、その選択肢は削除。
北欧はペットボトル1本でもカード決済ができるほどのカード社会ですので、カードが使用できない場所はほとんどありません。
メインの決済はクレジットカードにし、かつカードは数枚用意。必要最低限の額のみ現金で持つというのが現実的です。
◯現金が必要になりそうなシチュエーション
- デパートなど商業施設のトイレでコインが必要なことがある
- マーケット(骨董市)のような個人対個人の決済の場では現金しか使えない
とは言えまとまった日本円を持ち歩き都度両替するのも不安・・・。
そこで検討したいのが日本円を現金で持参せず、現地で現金を調達する方法。
実はこれには色々な方法があるのですが、結構複雑で悩ましいので、ここでは大きく2つに絞って紹介します。
◯日本円を持参せず現地調達する方法
- 日本で予め設定した口座から現地通貨で引き出す
- クレジットカードで海外キャッシング(借り入れ)をする
筆者は借り入れに抵抗があり、1で検討を始めたのですが、近所のU◯Jで行員さんに聞いてみたところクレジットカードでの海外キャッシングサービスの方が実質的な手数料や利率が低いとのことでした。
日本で予め設定した口座から現地通貨で引き出す
◯使用できるカードの種類
デビットカードやインターナショナルカード、トラベルプリペイドカードなど。
◯ATM引出手数料
1回の利用につき108円~216円程度
◯為替レート
Visa等が定める為替レートに、銀行所定の海外事務手数料(3.0%~4%)を上乗せしたレートで円貨換算される
◯メリット
- 自分の口座からの引き落としなので使いすぎがない
◯デメリット
- 予め設定もしくは入金した以上の金額が使用できない
- 盗難やスキミング等のトラブルがあった場合その口座に入っている金額が引き出されてしまう可能性がある
- 利用している銀行がインターナショナルカードを発行していない場合、新規に口座を開設する必要がある
- 手数料/為替レートが割高
クレジットカードで海外キャッシング(借り入れ)をする
◯使用できるカードの種類
海外キャッシング対応クレジットカード
◯ATM引出手数料
1回の利用につき108円~216円程度
◯為替レート
Visa等が定める為替レート
◯メリット
- 為替レートがお得
- ほとんどのクレジットカードに付帯している機能なので、新たに発行する手間がない
◯デメリット
- 金利(年率)が高い
- カードによっては海外キャッシング利用枠が自動的にリボ払い(!)になる場合がある
◯金利について
クレジットカードのキャッシング金利は年率で表記されているため、帰国後にすぐ入金をすることで実質的な金利は低く押さえることができます。
例)金利年率20%で5万円を借りた場合の利息
1年後に支払うと50,000円×0.2=10,000円
1日で割ると10,000÷360=27.39・・・円
28円×支払いまでの日数(例えば10日)=280円程度
デビットカードで日本円を口座に振込み、さらに帰国後使用しなかった分を引き出し・・といった手数料を考えると、海外キャッシングの手数料の方がお得そうです。
盲点:リボ払いの設定
筆者はプライオリティパスを利用するため楽天のプレミアムカードへの切り替えを考えていたため、海外キャッシングも楽天プレミアムカードを使用しようかと思っていました。
ところが調べてみると「海外キャッシング利用枠は自動的にリボ払いになります」の一文が。海外キャッシング利用分は一括で支払うからこそ金利が抑えられるので、この勝手にリボ払いは迷惑以外のなにものでもなく、結局もともと持っていた三井住友VISAのANAカードを使用しました。
結論:クレジットカードの決済機能と海外キャッシング機能をうまく使いこなすのが安全かつ便利!
*ご利用の前にお手持ちのクレジットカード会社の海外キャッシングサービスを確認してみてください。その際には「海外キャッシング枠の利用設定」と「利用可能額」の確認も忘れずに。