北欧とオランダとチェコ旅行の情報書庫

個人旅行の情報書庫。北欧+オランダ+チェコ

北欧旅行 基本情報6 旅の情報の集め方

旅に役立つ情報の集め方

各国の観光局を検索するとその国がおすすめする観光スポットを見ることができますが、残念ながら日本語版のページは更新されていないことも多いです。

 

そんなときは「visit 国名」で検索すると英語版ページ(日本語版がある場合は自動的に切り替わってくれることも)が表示され、リアルタイムな情報を見ることができます。

写真を見ているだけでもイメージがわいてくるので覗いてみると楽しいですよ。

 

フィンランド(日本語ページも充実)

www.visitfinland.com

 

スウェーデン(在日スウェーデン大使館のページもあるけどコチラの方が断然充実)

visitsweden.com

 

エストニア(日本語用のページは更新がストップ。英語ページのみ)

www.visitestonia.com

 

ノルウェー(英語版)

www.visitnorway.com

 

デンマーク(英語版)

VisitDenmark | Official Denmark travel guide | Plan your holiday in Denmark

 

国名だけでなく、 visit + 都市名で検索すると都市ごとの観光情報ページも出てきます。

行きたい国や都市が決まってきたら、visit Helsinki や visit Turku など都市名と組み合わせて検索するのもおすすめです。

 

 

 

北欧旅行 基本情報5 航空券の選び方

 

日本から北欧へ行きたい 直行便があるのはどこの国?

北欧内で日本からの直行便があるのはフィンランド航空の東京ーヘルシンキ便(往路10時間30分、復路9時間40分程度)のみ(2017年6月現在)。

ヘルシンキ便はその他のヨーロッパ各都市への便と比べフライト時間が短く、各都市への乗り継ぎポイントとしても人気です。

  

時間に余裕があるなら選択肢に入れたい乗継便

日本から北欧へ行く場合、時間に余裕があるのなら乗継便を視野に入れると選択肢がぐっと広がります。

 

例えば

出発地(成田) - 中継地(ドバイ)- 目的地(ストックホルム)

出発地(成田) - 中継地(バンコク) - 目的地(ストックホルム)

 

この場合、チケットの発券と荷物のチェックインは成田で行い、中継地で荷物のピックアップはせずにそのまま飛行機だけ乗り換えます。

 

中継地で乗り継ぎの時間が十分とれる場合は、ミニ観光を組み合わせることもできます。

 

国際的に中継地点となるハブ空港が増える傾向にあり、ますます選択肢は広がっています。

 

そして最近穴場なのが、今年日本との直航便が竣航したポーランド航空のワルシャワ乗り換え。竣航したばかりの便はセール価格になっていることもあるので要チェックです。

 

 

 

IN&OUTの国を考える

日本から北欧への旅行(特に観光)を考える場合、ほとんどの方は1都市滞在型ではなく複数の都市を周遊するプランを立てるのではないでしょうか。

 

そうなってくると気になるのが、各国をどう周るのかということ。北欧国内の移動方法も勘案しないといけませんが、まずはIN(到着)とOUT(帰国)の空港をどこにするかということを考えましょう。

 

周遊範囲が広い場合→1都市往復の航空券よりも周遊チケットの方が移動に無駄がない

例えばコペンハーゲンにIN(到着)し、ストックホルムヘルシンキと移動した場合。

1都市往復の航空券ですとまた振り出しのコペンハーゲンに戻らないといけません。

 

ヨーロッパ内の国間航空券は安いものの、乗り継ぎのリスクや時間のロスを考えると単純往復チケット、プラス、自分でヘルシンキ-コペンハーゲンのチケットをとってコペンハーゲンで出国手続きをするよりも、コペンハーゲン(IN)、最終目的地のヘルシンキ(OUT)の周遊チケットの方が便利です。

 

実はこの周遊チケット、1都市往復の航空券と価格に差がない場合もあるので発券前に旅のルートを複数想定して検索してみるのがおすすめです。

 

周遊範囲が比較的狭い場合、時間に余裕がある場合→単純往復チケット

例えばフィンランドエストニアの2カ国の場合、はたまたスウェーデンフィンランドエストニアの3カ国の場合、さらには時間に余裕があるのなら、出発地点からぐるっと戻ってきて同じ空港から帰国する単純往復チケットで十分ということも。

 

時間はかかるものの一番経済的なのは乗継ありの単純往復チケットです。

予算と時間、総合的にみてどこを取るか。

これを悩むのも旅の準備の楽しみだったりしませんか。

 

 

 

 

北欧の魅力2 建築・ランドスケープ ストックホルム編

ストックホルムで絶対行きたい建築・ランドスケープ

  

建築家グンナール・アスプルンド(1885-1940)

モダニズムに自然との共生を加えた北欧の近代建築の礎を築いた建築家。

今から100年前、1915年にコンペで獲得した「森の墓地」が彼の生涯をかけたライフワークとなった。モダニズムを北欧のもたらし、ランドスケープと建築を一体化して作り上げる世界観は、後の建築家に大きな影響を与えた。

 

森の墓地 

asplund och lewerentz, stockholm august 2005


In English - Skogskyrkogården

グンナール・アスプルンドを知ったきっかけは日本で行われた彼の企画展からでした。初めて森の墓地の写真を目にした時から言いようもなく惹かれ、いつか遠い北欧の森の地を訪れてみたいと憧れた場所。静謐と祈りがモダニズム建築と出会ったら、その答えがここにあるようです。

 

○基本データ

着工1918年 竣工1940年

1994年世界遺産登録

設計者 グンナール・アスプルンド、シーグルド・レヴェンツ

○Open Hours

 休館日等なし

○ガイドツアー

【言語】英語

【開催日時】6月-9月毎日曜日 10:30スタート(1.5時間~2時間程度)

【チケット代】SEK 100

【予約方法】公式HPまたはMedievalミュージアムなど

 

*以下公式サイトから引用。変わることもあるので行く前に確認を!

Public guided tours in English every Sunday at 10.30am June—September.Tickets SEK 100. Buy tickets online or at the Medieval Museum. On-site ticket purchase at the Visitors Center is subject to availability.Meeting-point at the main entrance. Duration of the tour: 1,5—2 hours.

○行き方

地下鉄グリーンライン Farsta Strand行 Skogskyrkogården駅で下車。(セントラル駅から14分程度)

 

Take the green metro line towards Farsta Strand, get off at the Skogskyrkogården station. Travel time is 14 minutes from T-Centralen. Exit and turn right and you’ll reach the main entrance 100 meters down the road (Sockenvägen). 

There is a public bus service (no 183) on the site, leaving every 30 minutes from outside the metro station with several stops inside the cemetery. Please note that the service varies during the year — consult the timetable available at the metro station or visit sl.se

 ストックホルム市立図書館

Stockholms Stadsbibliotek

Stockholms stadsbibliotek

 ストックホルムを訪れたら絶対に行きたい場所ではあったものの、これもアスプルンドの作品と知ったのは森の墓地を知ってからずっと後のことでした。

夢の図書館。これが市民図書館として生活の側に存在しているなんて、羨ましい限りです。

○基本データ

着工1921年 竣工1928年

設計者 グンナール・アスプルンド

○Open Hours

MONDAY 10:00 – 19:00
TUESDAY 10:00 – 19:00
WEDNESDAY 10:00 – 19:00
THURSDAY 10:00 – 19:00
FRIDAY 10:00 – 19:00
SATURDAY 12:00 – 16:00
SUNDAY Closed

 

○ガイドツアー

【言語】英語

【開催日時】6月-9月毎金曜日 14:00スタート

【チケット代】 大人ひとりSEK 100 18歳以下無料

【予約方法】公式HP

 

*以下公式サイトから引用。変わることもあるので行く前に確認を!

Guided tours in English every Friday at 2 pm, June - September.Tickets SEK 100, under 18 years old free.

○行き方

地下鉄グリーンライン Odenplan駅で下車。(セントラル駅から5分程度) 

 

 

北欧旅行 基本情報4 お金にまつわる話(免税編)

税率の高い北欧。旅行者ならではの特権タックスフリーをうまく使おう

 

免税手続き方法

  1. Global Refundに加盟している店舗か確認(お店の入り口にステッカーが貼ってあることが多い)
  2. 購入時にパスポートを提示し、リファンド・チェックを発行してもらう。
  3. 空港でチェックイン前に税関で、(記入済みの免税書類、レシート、パスポート、未使用の購入商品、搭乗券)を提示し、書類にスタンプを押してもらう。
  4. パスポートコントロール後、Global Refund窓口で払い戻し手続きを行う。

 

注意事項
  • 商品のレシートとリファンド・チェックは紛失しない
  • 免税書類の記入は空港へ行く前にすませておく
  • 商品は出国時に免税手続きを行うまで開封できない
  • 現金で払い戻しをしてもらう場合、手数料がかかることがある

各国の税率と免税率

EUは公平な競争のため加盟国にVAT(value-added tax=付加価値税,日本でいう消費税)課税を義務付けています。EUが定める最低VAT税率は15%。下限の制限はありますが上限の制限はありません。

但し特定の商品・サービスにおける軽減税率の設定(1~2種類のみ,下限5%)を認めています。

そんなわけで購入するものによって係る税率が異なりとてもややこしいことになりますが、旅行中に買うようなお土産はだいたい標準税率の対象と思っておけば良いでしょう。

 

スウェーデン

免税最低額・・・1店舗での買い物が200スウェーデン・クローナ以上

VAT税率・・・標準税率25%(食品・宿泊12%,新聞・運賃・文化イベント6%)
最大払い戻し率・・・17.5%


フィンランド

免税最低額・・・1店舗での買い物が€40以上

VAT税率・・・標準税率23%(食品13%,医薬品・運賃・書籍9%)
最大払い戻し率・・・16%

エストニア

免税最低額・・・1店舗での買い物が€38.01以上

VAT税率・・・標準税率20%(医薬品・書籍・新聞・宿泊9%)
最大払い戻し率・・・14%

北欧旅行 基本情報3 お金にまつわる話(通貨編)

 

旅行中のお金の管理が心配のタネなのは筆者だけではないはず。

北欧旅行中のお金に関すること、考えてみました。

 

  

Holy crowns

デンマークのコインはハートつき。

 

 

EU加盟国=ユーロが使えるわけではない

EU加盟国のデンマークスウェーデンですがユーロの導入は行っていません。北欧諸国の中でユーロを導入しているのはフィンランドとバルト3国(エストニアラトビアリトアニア)くらい。

ユーロを導入していない国の場合には当然ながら各国独自の通貨で決済をすることになります。

 

各国の通貨の種類

 スウェーデン*:スウェーデンクローナ(SEK, kr)

 フィンランド*:ユーロ()

 エストニア*:ユーロ()

 デンマーク*:デンマーククローネ(DKK, kr)

 ノルウェーノルウェークローネ(NOK, kr)

                   *EU加盟国 

 

例えば上述の5カ国を周遊する場合、4種類の通貨を使用することに。

仕方ないことですがこれは面倒臭い!でもやっぱり仕方ないので北欧旅行中の決済方法について考えておきましょう。

 

現金?クレジットカード?

 旅行中に多額の現金を持ち歩くのは危険なので、その選択肢は削除。

北欧はペットボトル1本でもカード決済ができるほどのカード社会ですので、カードが使用できない場所はほとんどありません。 

メインの決済はクレジットカードにし、かつカードは数枚用意。必要最低限の額のみ現金で持つというのが現実的です。

  

◯現金が必要になりそうなシチュエーション

  1. デパートなど商業施設のトイレでコインが必要なことがある
  2. マーケット(骨董市)のような個人対個人の決済の場では現金しか使えない

 

とは言えまとまった日本円を持ち歩き都度両替するのも不安・・・。
そこで検討したいのが日本円を現金で持参せず、現地で現金を調達する方法。

実はこれには色々な方法があるのですが、結構複雑で悩ましいので、ここでは大きく2つに絞って紹介します。

 

◯日本円を持参せず現地調達する方法

  1. 日本で予め設定した口座から現地通貨で引き出す
  2. クレジットカードで海外キャッシング(借り入れ)をする


筆者は借り入れに抵抗があり、1で検討を始めたのですが、近所のU◯Jで行員さんに聞いてみたところクレジットカードでの海外キャッシングサービスの方が実質的な手数料や利率が低いとのことでした。

 

 日本で予め設定した口座から現地通貨で引き出す 

◯使用できるカードの種類

デビットカードやインターナショナルカード、トラベルプリペイドカードなど。

 

◯ATM引出手数料
1回の利用につき108円~216円程度

 

◯為替レート
Visa等が定める為替レートに、銀行所定の海外事務手数料(3.0%~4%)を上乗せしたレートで円貨換算される


◯メリット

  • 自分の口座からの引き落としなので使いすぎがない

 

◯デメリット

  • 予め設定もしくは入金した以上の金額が使用できない
  • 盗難やスキミング等のトラブルがあった場合その口座に入っている金額が引き出されてしまう可能性がある
  • 利用している銀行がインターナショナルカードを発行していない場合、新規に口座を開設する必要がある
  • 手数料/為替レートが割高

 

 

 

クレジットカードで海外キャッシング(借り入れ)をする 

◯使用できるカードの種類

海外キャッシング対応クレジットカード

 

◯ATM引出手数料
1回の利用につき108円~216円程度

 

◯為替レート
Visa等が定める為替レート


◯メリット

  • 為替レートがお得
  • ほとんどのクレジットカードに付帯している機能なので、新たに発行する手間がない

 

◯デメリット

  • 金利(年率)が高い
  • カードによっては海外キャッシング利用枠が自動的にリボ払い(!)になる場合がある

 

金利について 

クレジットカードのキャッシング金利は年率で表記されているため、帰国後にすぐ入金をすることで実質的な金利は低く押さえることができます。

例)金利年率20%で5万円を借りた場合の利息

 1年後に支払うと50,000円×0.2=10,000円

 1日で割ると10,000÷360=27.39・・・円

 28円×支払いまでの日数(例えば10日)=280円程度

 

デビットカードで日本円を口座に振込み、さらに帰国後使用しなかった分を引き出し・・といった手数料を考えると、海外キャッシングの手数料の方がお得そうです。

 

盲点:リボ払いの設定

筆者はプライオリティパスを利用するため楽天のプレミアムカードへの切り替えを考えていたため、海外キャッシングも楽天プレミアムカードを使用しようかと思っていました。

ところが調べてみると「海外キャッシング利用枠は自動的にリボ払いになります」の一文が。海外キャッシング利用分は一括で支払うからこそ金利が抑えられるので、この勝手にリボ払いは迷惑以外のなにものでもなく、結局もともと持っていた三井住友VISAのANAカードを使用しました。

 

 

 

 結論:クレジットカードの決済機能と海外キャッシング機能をうまく使いこなすのが安全かつ便利!

  

 

*ご利用の前にお手持ちのクレジットカード会社の海外キャッシングサービスを確認してみてください。その際には「海外キャッシング枠の利用設定」と「利用可能額」の確認も忘れずに。

 

北欧旅行 基本情報2 季節と気温と服装

旅行するならどの季節?

 

 

 フィンランド/スウェーデン 季節と気温と服装

2つの国は緯度が近く比較的気候が似ています。

基本的に旅行のベストシーズンは過ごしやすい気候の6月~8月ですが、冬は冬でオーロラやクリスマスマーケットなどの魅力もあります。

閑散期はお得に旅行できるシーズン。ただし公共交通機関のダイヤが少なかったり、しまっている施設もあるので確認を忘れずに!

 

Stockholm, April 23, 2014

 

 ラップランドでは日差しを浴びながらスキー、南部の都市ヘルシンキストックホルムではだんだんと花が咲き始める季節、と緯度により趣きが異なります。

公共の移動手段が限られていたり、長期休暇中の施設も多いので事前確認要。

旅行者の多さ・・少

気温・・・0度~10度程度

服装・・・南部の都市/東京の冬の服装、北部/雪対策をした服装と靴

 


the boat house

6月~8月中旬はトップシーズン。太陽が沈まない”真夜中の太陽”。世界中から旅行者が集まる反面、現地の人もお休みをたくさんとる(笑)ため、意外とお店がしまっていることも。

公共の移動手段はこの時期だけの運行がある路線もあり、旅行しやすいシーズン。

ナーンタリのムーミンワールドは6月中旬から8月末までオープン(年により異なるので確認要)

旅行者の多さ・・・多

気温・・・15度~32度

服装・・・東京の春の服装+薄手のダウンがあると便利+日差しが強いのでサングラス必須

 

The End of Another Swedish Day

 8月の中旬くらいから秋の足音が聞こえてくる。8月中旬以降公共の交通機関のダイヤも閑散期対応になるため移動手段についての確認を忘れずに。

旅行者の多さ・・・中

気温・・・2度~15度

服装・・・東京の冬の服装

 

The Chosen One

白銀か夜の世界。北部では太陽がまったくあがらない極夜が1ヶ月続く地域も。犬ぞりやオーロラといった冬ならではの魅力もたくさん。移動手段の確認を忘れずに。

旅行者の多さ・・・中

気温・・・-30度~0度

服装・・・スキー場に行ける服装、雪道に対応した靴、ウールの靴下 

 

 季節ごとの見所がある北欧。何が目的かに合わせるか、はたまた休みが取れる時期に合わせるか、さあどうしますか?

北欧の魅力 1

北欧と言えば…そう

 

大自然

 

ダーン!オーロラ

Aurora Borealis

 

 

 

ダーン!銀世界、アナと雪の女王・エルサの世界

winter pastels

 

 

 

ダーン! 水と緑

Lake view in Jyväskylä

IMG_1994 Finland

 

 

ダーン!フィヨルド

Aurlandfjord. Norway

 

 つい効果音をつけてしまいたくなる大自然。圧倒される世界です。

心が洗われるような景色、目を奪われる風景、そこへ行かないと見ることができない(行ったとしても見れるとは限らない)そんな自然が北欧の魅力の1つではないでしょうか。